こんにちはだいサワーです^^
財務諸表論の基礎概念シリーズ第6回は、資産です
早速やっていきましょう(^^)/
資産について
かつて資産は換金価値があるものに限られていた。利害関係者の中心を債権者が占め、その主たる関心である企業の支払能力をみるのに相応しいのが換金価値だったからである。ここでの貸借対照表に計上される資産は換金価値があるものに限られ、負債は法的な債務に限定される。このような財産計算を重視する会計の考え方が静態論である。
しかし、株式市場が発達するにつれ、利害関係者の比重は「債権者」から市場で証券を売買する「投資者」へと移行し、主な関心も企業の収益力に移っていく。そこでの重点は、企業が利益を獲得する力である収益力を反映した期間損益計算におかれ、資産は換金価値がある財産に限らない。この場合の資産は、当期の損益計算を行なった上での未解決項目(支出したのに費用となっていない「支出未費用」項目等)といえる。そこでの貸借対照表は、当期と次期の損益計算書をつなぐ架け橋(連結環)と位置付けれるが、このような損益計算を重視する会計の考え方が動態論である。
動態論の下で資産性を持つ繰延資産は、静態論の下では資産性をもたず、そのため擬制資産や会計的資産と呼ばれる。
時はさらに流れ、経済のうちに商品などの実物資産より、株式などの金融資産の比重が高まるにつれ、振り子は再び資産や負債を重視する考え方に移りつつある。現在の資産や負債を重視する考え方は、それまでの損益計算を重視する考え方である収益費用観に対して、資産負債観と呼ばれる。そこでの資産は経済的資源とされ、単なる換金価値ではなく、「キャッシュ・フローを生み出す能力」が資産の本質と考えられる。
まとめ
以上、資産の基礎概念についてのまとめでした
資産概念の変遷は非常に重要です。流れをしっかり押さえておきたいところです
本日は以上です^^
お読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m