こんにちはだいサワーです^^
財務諸表論の基礎概念シリーズ第9回は、配分です
年末年始で中断していましたが、続きをやっていきます(^^)/
目次
時価について
市場で成立する価格が市場価格であり、合理的な推定値等を含めて時価という。時価を考える際には資産が取引される市場のあり方に注意が必要である
上場株式のような金融資産は、基本的に1つの市場で取引され、参加者は同一の条件で売買を行う
これに対して、商品などの多くの実物資産では、小売市場と卸売市場が別に存在する。市場が1つなら時価も1つであるが、市場が2つある場合はいずれの市場で成立する時価かに注意が必要である
小売店を中心に考えてみよう。小売店が卸売業者から購入する金額(卸売価格)と消費者に販売する金額(小売価格)は違う。購買市場と売却市場が違う場合は、「購買市場で成立する時価」と「売却市場で成立する時価」という2つの時価が存在する。購買市場で成立している時価を基礎とした測定値が「買ったらいくら」の再調達原価であり、売却市場で成立している時価を基礎とした測定値が「売ったらいくら」の正味売却価額である
・単一市場での時価 → 売買目的有価証券、その他有価証券、有価証券の減損処理、デリバティブ、トレーディング目的の棚卸資産など
・正味売却価額 → 棚卸資産や減損会計など
・再調達原価 → 棚卸資産など
以上のような期末評価で採用されている
まとめ
以上、時価の基礎概念についてのまとめでした
時価は、常に背景に市場が存在することが前提ですのでしっかり意識しておきたいところです
本日は以上です^^
お読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m