こんにちはだいサワーです^^
財務諸表論の基礎概念シリーズ第11回は、「投資のリスクからの解放」です
財務諸表論の勉強をしているとよく聞くワードです
投資のリスクからの解放について
企業は利益の獲得を目指し、投資者から資金を募る。調達した当初の資金、つまり現金は、誰にとっても同じ価値がある。評価に問題はなく、リスク(不確定性)のない資産が現金である。
企業は、調達した資金で様々な資産を購入する。商品販売業であれば、資金は商品や店舗などの成果が不確実な資金に姿を変える。このような資金をリスクにさらす行為が投資である。投資のリスクからの解放とは、リスクにさらした資金が再びリスクのない資金として企業に戻ることを意味する。商品販売でいえば、実際に商品を販売し、資金を回収した時点が投資のリスクからの解放の時点である。このようなタイミングで成果、すなわち、純利益を認識する考え方が投資のリスクからの解放である。
概念フレームワークでは、投資のリスクからの解放を「投資にあたって期待された成果が事実として確定すること」としている。投資がリスクから解放された時点で純利益が認識されるが、純利益は収益から費用を控除して計算するため、収益と費用の認識に関する考え方ともいえる。
もっとも、株式の売買などでも事情が同じとは限らない。「商品販売業などにおける投資」と「余裕資金を持って利ざやを稼ぐ投資」でその性格は大きく違う。「ごく一般的な事業に対する投資」を事業投資といい、「余裕資金などによる時価の変動を狙った投資」が金融投資である。
事業投資におけるリスクからの解放のタイミングは、事業投資の目的の達成、すなわち事業のリスクに拘束されない独立の資産(典型はキャッシュ)の獲得時点である。事業投資にかかる資産(事業用資産)はその間も使用しており、通常は当初の取得原価(ないしは一部を費用配分した後の金額)で評価する。
金融投資は、時価の変動そのものが目的であるため時価の変動がそのまま成果として認識される。金融投資に係る資産(金融資産)は時価で評価し、その成果たる評価差額が損益とされる。
このようにリスクからの解放は、企業の投資目的に応じて成果(純利益)をいかに認識するかの考え方を示すものと言えるのである。
まとめ
以上、「投資のリスクからの解放」の基礎概念についてのまとめでした
正直、理解しにくいところであるので後で何度も読み返して理解したいです
本日は以上です^^
お読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m