【まとめ】損益計算の基礎概念

こんにちはだいサワーです^^

今回から、税理士試験財務諸表論の学習も兼ねて、各パートの基本的な概念をまとめた文章をアップしていきたいと思います
第1回は、損益計算です

目次

損益計算について

企業は利益の獲得を目的にしている。企業活動を描写する企業会計が利益をどのように捉えるかは大きな課題といえる。株主や債権者、そして証券市場で株式や社債を売買する投資者の関心は一様ではないが、多くの利害関係者は、企業の利益に大きな関心を持っている。

利益はどう計算されるのか。初めに200円の現金を保有し、そのうちの100円で購入した商品を120で販売した例で考えてみよう。いずれも、現金で取引が行われたなら、当初から現金は220円に増えていることになる。

最もなじみがあるのは、120円の売上収益から100円の売上原価を控除して利益を計算する方法である。収益と費用の差額で利益を計算する方法が損益法である。損益法では現金の出入(増減)というフロー、つまり120円の「入」である売上から、100円の「出」である仕入(売上原価)を控除して利益を計算する。
これに対して、最後の現金在高220円から最初の現金在高200円を控除して利益を計算する方法もある。2時点間の財産の在高、つまり、ストックをもとに利益を計算するのが財産法である。

このように利益はフローから(損益法)、またはストックからも計算できる(財産法)。先の例ではストックが金額のはっきりした現金のみであった。しかし、その金額がはっきりしない資産ではどうだろうか。

例えば、取得原価500円の備品について、100円の減価償却を行うと備品の帳簿価額は400円になる。この場合の直接法での仕訳は400円となる。この場合、直接法での仕訳は次のとおりである。

(借方)減価償却費 100 /(貸方)備品 100

このように先にフローを決めれば残額としてストックが決まる(500円ー100円=400円)。これとは逆に先にストックを決めれば、当初のストックとの差額がフローとしての利益となる(500円で取得した売買目的有価証券を400円で評価する場合など)。両者は独立して決まるのではなく、一方が決まれば、他方が自動的に決まる関係にある。

このようにフローである利益の計算とストックである資産の評価は裏表の関係にあり、ここに会計学の中心的な課題がある。いずれを重視するかが、収益費用観と資産負債観の違いと言える。

まとめ

今回は、損益の基礎概念についてのまとめでした

木と森でいうと、森の部分になります。他の参考書と合わせて確認すれば、理解が深まると思います

本日は以上です^^
お読みいただき、ありがとうございましたm(_ _)m

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